全体としてレゲエのアニソン、声優曲 5曲

2018年03月12日

最近とても良いレゲエアニソンが連発して個人的にレゲエアニソンの機運が高まっています。もっと来てほしい。以前の記事で、曲の中の盛り下がりパート(AメロやCメロ)でレゲエ調が使われているアニソンを紹介しましたが、今回は、全体的にレゲエで私が感動した曲を、オタク的感想とともに紹介します。

例のごとく、この記事の真の目的は情報収集にあります。レゲエっぽいと感じたアニソン、声優ソング情報お待ちしてます(切実)。

1. オトナモード / りすこ・もな from STAR☆ANIS - アイカツ!

この曲は以前の記事でも書きました。裏打ちにスネアが重なったやや珍しいタイプのリズムです。全体的に靄がかかった感じの音に気怠いベースラインが、よく「チルな」「レイドバックした」みたいな横文字が使われるゆるい感じを出しています。この靄に少女っぽい歌声、更に少女が背伸びをしてオトナな感じを出そうとしてる歌詞が加わると、なんとも妖艶、えっちです。「トゥトゥトゥトゥ~」というコーラスもそんな雰囲気にぴったり。「門限」みたいな子供ワードがちょくちょく飛び出すところがこれまた良い。逆に子供っぽさが目立ちます。そして最後は「幼い自分はお先におやすみ」で終わる、天才。個人的にはこの曲を聴いたときにつんく♂がプロデュースしたアイドルソングっぽいと思いました。(「小遣いUP大作戦 / Berryz工房」とか聴いてみてください)

2. でっかいシアワセです。 / ウンディーネ娘 feat.アリア社長 - ARIA The NATURAL

ニュールーツと言ってもいいような、生音な温かいサウンドです。淡いオルガン音とふわふわしたボーカルが良い具合に絡んでいます。そしてベースラインから非常にレゲエを感じます。ワンドロップと上手くシンクロして空白のある絶妙なノリを作っています。他にも、ちょくちょく入る垢ぬけたブラス、コーラス、一拍遅れてはいるボーカル、同じ言葉を繰り返すサビ、イントロの入り方、最後に入ってくる細かいギター音とか、どれをとってもマニアックで、本場の今や高齢のミュージシャンが作ったと言われても納得できる程です。‘‘レゲエのゆったりしたリズムと声優のゆるふわな歌がとても相性が良い’’ということはこの曲で証明されているので、もっと増えてほしいです。

3. プール / 花澤香菜

先の曲がルーツだとすれば、この曲はダンスホールよりな固い音色です。その雰囲気を出している中心的存在はベースです。このベースのノリと音の低さは非常にレゲエ的だと思います。そして抑揚なく淡々と刻まれるハイハット、時々かけられるリバーブ(もわんとするエフェクト)やディレイ(音が反復するやつ)、タム音に陶酔感が増します。花澤香菜さんが考えた‘‘虚無感溢れる’’歌詞も上手く乗っています。レゲエの、時々フィルが入るけどまた元のリズム、ベースラインに戻ってそれを永遠と繰り返す基本構成が、こういう感情のなさを上手く演出していると思います。ベースやビートを切ったり戻したりする展開方法も使われています。本格的。この曲を無言不動で聴いて虚無に陶酔するのも良いし、歌詞の内容とはミスマッチにノるのも面白いです。

4. Life is beautiful ~ザ.グレートより~ / シューベルト(CV:前野智昭) - クラシカロイド

上の動画を見るとお分かりのように、シューベルトの曲がレゲエアレンジされています。レゲエの楽しみ方のひとつとして、音の少なさ、空白の中に、シンプルな美、ノリを感じるということがあると思いますが、この曲は、A-beeが作る洗練された音がそういったレゲエの特徴にうまくハマっていて、とても強いです。本場のレゲエでは、三味線みたいな音色と音階の、日本人的には意外と聞きなれたようなパートのある曲が割とあるのですが、この曲のイントロ、シューベルトの旋律がそんな感じの音色で演奏されていて、物凄くレゲエっぽくなっています。そこに乗ってくる前野智昭さんのトースティングっぽさもあるボーカル。ディレイのかかった高いスネア音。Aメロとサビを繰り返す単純構成もレゲエっぽいです。Aメロはドラム裏打ちベースボーカルだけで曲ができるんだというシンプルなレゲエの美しさを代弁してくれてます。そしてサビでイントロのシューベルトの旋律が戻ってきて高まります。2番後のインストパートのオーケストラヒットで曲を進めるのも、レゲエの推進力とマッチしていて面白いです。最後には愛と平和をテーマにした曲にありがちなラララ♪パート。完璧。

5. ジャリボーイ・ジャリガール / 岡崎体育 - ポケットモンスター サン・ムーン

ポケモンはやたらとレゲエを取り入れた曲が多いと思います(「どないやねんヤドン」とかも聴いてみてください)。そんな中今年のシリーズは南国の島が舞台ということで、満を持してのレゲエEDです。この曲はジャマイカのルーツレゲエの大御所 Sly & Robbie が曲作りに参加しているらしいので、もはや「レゲエっぽい」という議論が成り立ちません。レゲエです。ボーカルのフロウも、日本語ながら本場の曲っぽくできています。韻もちゃんと踏んでいます。歌詞内容はいたって健全ですが、雰囲気に流されてマリファナのことでも歌ってるのかなと感じてきてしまいます。個人的には、プリンパートがめっちゃ好きです。最後のプリンパートで、途中からベースが入ってくる感じとか、レゲエを聴いていてめっちゃエモいポイントです。夏っぽいゆるゆるアニメのEDにはこういう曲が採用されてほしいものです。このポケモンシリーズの最初のOPも以前の記事で紹介したように好みの方向性だったのですが、またしてもやってくれたなという気持ちです。

どうでしたか。今回紹介した曲はどれも、本格的なコンセプトにした結果本場の曲にはない新しい良さが生まれているものだと思います。もっとこういうアニソン、声優ソングが増えるといいな。


INDEX

馴染みのない方へのレゲエのすすめ その1  その2  その3  その4  その5
レゲエの親戚,カリブ海の音楽:スカソカ&レゲトン

レゲエ調のアニソン、声優曲について: 
スカ調のアニソン 前編  後編 続編1



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