馴染みのない方へのレゲエのすすめ その4 -LOVERS ROCK編-
今回は、「LOVERS ROCK」編です。ラヴァースロックはもともと、1970年代のUKで発生してすぐにジャマイカにも普及した流れを指すみたいですが、今では、大抵の場合男女の愛について歌う甘い曲調の曲といったところです。ダンスホールの章で紹介しても良いような曲が殆どですが、今回は今まで棚に上げていた甘い曲たちを紹介します。
まず、ラヴァースロックと言ったらこの人を紹介したいです。
タイトルからもわかる通り、失恋ソングです。甘い曲調と歌声が今まで紹介してきた曲たちとは違う方向性だと思います。この曲は細かく弾かれたギターが特徴的ですが、この人の曲は、大抵耳に残る音色やフレーズが何かひとつあります。おすすめのアーティストです。
そろそろ女声曲も聴きたくなってきたと思います。
やっぱり甘い曲には女声が似合います。鍵盤とギターにサックスの甘い音色が夢の中のような雰囲気を醸し出します。そしてQueen Ifricaの低めの歌声。この人は、ラブソングだけでなく女性視点で性犯罪のことを歌ったりとか、いろいろ社会に対するメッセージを歌って人気になった人です。
この曲も、鍵盤とアコースティックギターの音色がもの凄く甘い雰囲気を出していて、私の大好きな曲です。Marcia Griffithsは、以前紹介したレゲエの神様Bob Marleyのバックバンドのコーラス隊の一員でした。
この曲を歌うRomain Virgoも甘い歌声がおすすめの歌手のひとりです。この曲は、あまあまでなおかつ韻も上手く踏んだメルヘンなポエムに耳がとろけます。
Wherever I'll be, cross the seven seas
You're always on my mind
Distance don't change a thing
Many said we, aren't meant to be
Like flames in the ocean, dying in the motion
But look at us now, look what we've found
We're soaring high, way off the ground
You gave me wings, now I can fly
Bursting through the clouds
We're shooting high
Like the star across the sky
https://www.jah-lyrics.com/song/romain-virgo-stars-across-the-skyより
この曲は、ジャマイカの大御所Sly&Robbieと、世界で活躍する日本のレゲエアーティストSPICY CHOCOLATEがコラボして作っています。
最後に、高くて甘い歌声が特徴の歌手をもう2人紹介してこの一連の記事を終わりたいと思います。2人とも、他の音楽ジャンルのカバー曲をよく歌うアーティストです。
美声です。裏打ちを消したり、逆に裏打ちだけにしたり、盛り上がるところでギターを入れたり、曲の展開が絶妙にエモい曲です。個人的に大好きなアーティストなのでもう一曲。。。
やはり甘い歌声と心弾むRiddimがとても良いです。曲調はラヴァースロックというよりはダンスホールです。少ない種類の音で構成されているからこその空気やハネがあって、美しく感じます。
この人も甘い美声です。ピアノの音色も響いて正にLOVERS ROCKな感じです。他の曲もぜひ漁ってみてください。
私の好きな曲をざっと紹介しましたが、この章では、レゲエにはメロディックで甘い雰囲気の曲も多いということが伝われば。
さて、ここまでこの一連の記事を読んでくださった方、ありがとうございます。私の趣味に偏った紹介でしたが、それでもレゲエにはいろんなタイプの曲があることがお分かりいただけたと思います。どの曲も、他のジャンルとはかなり違うノリや楽しみ方なので、初めて聴くと「なんか変」かもしれませんが、いったんハマると逆にその「なんか変」が「快感」に変わって抜け出せなくなります(笑)。この記事を通して少しでも興味を持っていただいたなら、是非、アーティストやRiddimから辿るなり、好きなDJのMix tapeを見つけるなりしてみてください。