レゲエの親戚, カリブ海の音楽:ソカ, レゲトン

2018年02月28日

今回は,レゲエの親戚とも言える,カリブ海の他の国で生まれた音楽のうち,よく耳にする「ソカ soca」「レゲトン reggaetón」について,どんな音楽かよく分からないという方に向けて少し紹介します。特にソカのリズム自体はよく耳にすると思うので,本場の界隈にアンテナを伸ばす手がかりになればと思います。

まずはソカから。ソカはトリニダードで生まれた音楽です。トリニダードといえば,世界三大カーニバル(他ヴェネツィア,リオ)のひとつの開催地です。ソカは日本のレゲエシーンにも大きな影響を与えていますし,アニソンとかでも度々使われるリズムです。

レゲエよりはテンポが速めでわちゃわちゃした感じです。ホイッスルの音やカランコロンした音が鳴り響く,いわゆる南国のカーニバル音楽なイメージ。無理やりテンションを上げられます。

元は「カリプソ」と呼ばれる音楽から発展したものです。カリプソのイメージはディズニー・リトルマーメイドの「アンダー・ザ・シー」です。スチールパンやいろんな打楽器が南国感を出す感じ。これもいわゆる南国の雰囲気。

現代のソカは電子音を使った打ち込みが主流だと思います。最近の曲だとEDMの雰囲気を帯びた曲も多いです。レゲエよりはメロディアスなボーカルが基本かな。因みにこの曲を歌うMachel Montanoはよく「King of Soca」と呼ばれています。ソカについては,YouTubeの「Soca Music」というチャンネルを漁るといいかも。

日本のアーティストでソカといえばやはりMINMIですかね。この曲で現地(トリニダード)のカーニバルで3位になったりしてます。MINMIがプロデュースした「睡蓮花 / 湘南乃風」も有名ですね。

ソカについてはこのくらいにしておいて,次はレゲトンにいきます。レゲトンはヒップホップやレゲエ,ラテン系(サルサなど)の影響を受けてプエルトリコで生まれた流れです。

今まで紹介した音楽との違いはまずスペイン語ボーカルですね。ここら辺の音楽を知っていれば,地理の試験でのややこしい中南米の公用語問題も簡単ですね。さらにギターの旋律がラテンっぽさを出します。電子的な打ち込み+ラテン的な音+スペイン語の響き=中毒性。あと2曲くらい聴けばもう中毒性の沼にハマります(笑)

レゲトンのリズムはダンスホールによくある、3-3-2のリズムと4つ打ちの掛け合わせのものが多いですが、ベースは寧ろラテンで、更にこの曲のように1拍目にもわんとした音が入るものもよく見かけます。リズムの緩急の付け方(止め方)もラテンぽくて情熱的です。

レゲトンの界隈はイイ感じのMVが公開されているものが多いので、YouTubeなどで漁るのも楽しいと思います。Spotifyとかだとラテンの項目に分類されます。

以上,短い紹介でしたが,レゲエ以外のカリビアンミュージックでした。カリブ海は島ごとに違った音楽が,相互に影響し合いながら発展していて面白いです。よくカリブ海が「リズムの宝庫」と言われる所以も分かる気がします。


INDEX

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レゲエの親戚,カリブ海の音楽:スカソカ&レゲトン

レゲエ調のアニソン、声優曲について: 
スカ調のアニソン 前編  後編  続編1 続編2


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